• データ分析
  • 営業成績を「多角的」に判断しよう!成績表の作り方&分析方法とは?
おすすめコンテンツ
home

2015年7月13日

営業成績を「多角的」に判断しよう!成績表の作り方&分析方法とは?

how-to-create-recode-list

販売を主体とする企業にとって、営業活動は必要不可欠です。そのため、営業の成果を正しく知るためには、営業成績を正しく評価する必要があります。

そこで、ここでは、架空の営業部門のシートを作成し、エクセル関数を使用して複合的な分析を行う方法を紹介します。

sales-analytics-1
(既存のシート)

sales-analytics-2
(完成図)

営業成績の分析

1. 「売上獲得方法」の分析

まず、COUNTA関数とCOUNTIF関数を使用し、営業部門全体における「売上獲得方法」の分析をします。

sales-analytics-3
(完成図)

COUNTA関数は、空白ではないセルの個数をカウントする関数で、以下のように使用します。

=COUNTA(範囲などの値)

ここでは、「売上獲得方法」の個数をカウントするために、値として”G2:G21”を入力します。

sales-analytics-4

sales-analytics-5

次に、COUNTIF関数を利用し個々の営業獲得方法を分析します。単一の条件からセルの個数をカウントするCOUNTIF関数は、以下のように使用します。

=COUNTIF(範囲, 検索条件)

例えば、「対面」の個数をカウントする場合は、範囲として既存のシートにおいて営業獲得方法が記載されている「$G2:$G$21」、検索条件として集計表において「対面」が記載されているセルの座標(この場合「$I4」)をそれぞれ入力します。

sales-analytics-6

sales-analytics-7

同様に、「紹介」「ポスティング」「電話」についても、COUNTIF関数を設定します。

そして、COUNTIF関数による個々の個数をCOUNTA関数による全体の個数で割ることで割合を計算し、最後にセルの書式を「パーセンテージ」に変更します。

sales-analytics-8

2. 「顧客区分」と「売上獲得方法」の関係の分析

次に、COUNTIFS関数を利用し、「顧客区分」と「売上獲得方法」の関係を分析します。

sales-analytics-9(完成図)

複数の条件からカウントするCOUNTIFS関数は以下のように使用します。

=COUNTIFS(検索条件範囲1, 検索条件1, 検索条件範囲2, 検索条件2,…)

ここでのポイントは、数式を他のセルにコピーしたときに、列方向の「既存」「新規」と、行方向の「対面」「紹介」「ポスティング」「電話」を正確に参照できるようにセルの参照形式を設定することです。

例えば、「対面」による売上獲得方法で「既存」の顧客を獲得した個数をカウントする場合、以下の4要素を入力します。

  • 検索条件範囲1:既存のシートにおいて顧客区分が記載されている「$F$2;$F$21」
  • 検索条件1:集計表において「既存」が記載されているセルの座標(この場合「$I11」)
  • 検索条件範囲2:既存のシートにおいて営業獲得方法が記載されている「$G2:$G$21」
  • 検索条件2:集計表において「対面」が記載されているセルの座標(この場合「$J10」)

sales-analytics-10

sales-analytics-11

3. 顧客一人あたりの平均売上の分析

ここでは、AVERAGEIF関数を利用し、顧客一人あたりの平均売上を計算します。

sales-analytics-12
(完成図)

単一の条件に適合した範囲の平均値を計算するAVERAGEIF 関数は、以下のように使用します。

= AVERAGEIF(範囲, 条件, 平均対象範囲)

例えば、「既存」に区分されている顧客の平均売上を計算する場合は、範囲として既存のシートにおいて営業獲得方法が記載されている「$F2:$F$21」、条件として集計表において「既存」が記載されているセルの座標(この場合「$I16」)、平均対象範囲として既存のシートにおいて売上が記載されている「$E$2:$E$21」をそれぞれ入力します。

sales-analytics-13

sales-analytics-14

同様に、「新規」についても、AVERAGEIF 関数を設定します。

4. 「営業部門」の個別成績の作成

最後に、営業部門における個別成績の作成を行います。

sales-analytics-15
(完成図)

ここでは、前述したCOUNTIFS 関数に加え、SUMIF 関数を使用します。

単一の条件に適合する範囲の合計値を計算するSUMIF 関数は、以下のように使用します。

= SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)

例えば、「川井 樹里」の「売上」の合計値を計算する場合は、範囲として既存のシートにおいて営業部門の氏名が記載されている「$A$2:$A$21」、検索条件として集計表において「川井 樹里」が記載されているセルの座標(この場合「$I22」)、合計範囲として既存のシートにおいて売上が記載されている「$E$2:$E2$21」をそれぞれ入力します。

sales-analytics-16

sales-analytics-17

同様に、「松浦 美佳」「小西 徹」「三枝 美嘉」についても、SUMIF関数を設定します。

営業部門個人と「顧客区分」「売上獲得方法」の関係については、2.2と同様に、COUNTIFS関数を使用します。

例えば、「川井 樹里」の顧客区分「既存」についてCOUNTIFS関数を設定する場合は、以下のようになります。

sales-analytics-18

sales-analytics-19

関数を活用するだけで、営業部門のシートが成績リストに早変わりします。各個人の得意分野や売上がパッとわかるようになるので、「新規顧客を得るのが上手な人」「いつも定時に帰るけど売上を出せている人」「忙しいそうだけど結果が出せていない人」なども一目瞭然になります。それぞれの能力を生かすためにも、多角的な判断をしてみてはいかがでしょうか。

関連記事

関連記事
おすすめコンテンツ

※1 Excelは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標です。

※2 「エクセルサプリ」 は、独立のコンテンツであり、マイクロソフトコーポレーションと提携しているものではなく、また、マイクロソフトコーポレーションが許諾、後援、その他の承認をするものではありません。

利用者情報の外部送信について

ヒューマンリソシア
Copyright © 2015 Human Resocia Co., Ltd. All Rights reserved.
smp-menu
  • ヒューマンリソシア