ある数値からある数値をマイナスすると、差が表示されます。しかし、小さい数値から大きい数値をマイナスしてしまうと、マイナスの記号がついてしまい「差分」がひとめで分かりづらくなってしまいます。そこで、正、負に関わらず、0からの距離のみで考えた数、「絶対値」をご紹介します。ふたつの数の差を表したいときなどに便利な絶対値を使ってみましょう。
親子の年齢差を求める
下のような表で、親子の年齢差を求めてみます。
親の年齢は、必ず子どもの年齢よりも上になるので、「親年齢」-「子年齢」で親子の年齢差を表すことができます。
D2セルに
=B2-C2
を入力し、数式をオートフィルで下までコピーすれば完成です。
夫婦の年齢差を求める
次に下の表で、夫婦の年齢差を求めてみましょう。
先ほどと同じように、D2セルに
=B2-C2
を入力すると、下のようになります。
夫婦の場合は、どちらかが年上のケースもあるため、年齢差にマイナスがついてしまうことがあります。このようなときに、絶対値が便利になってきます。次は絶対値で差を求めてみましょう。
ここで、絶対値を求めるABS関数を使います。[数式]タブの[数学/三角]を選択してからABS関数を選択。
数値にB2-C2を入力します。数式を下までコピーすると、差を求めることができました。なお、ここではExcel2013を使用しておりますが、Excel2010などのバージョンでも同じ手順で行えます。
また、絶対値を使うと下の表のように、月別にチーム間の販売成績の差を求めることも可能です。同じように、左右で大小の順番が決まっていないようなデータについて比較を行うときには、便利な関数でしょう。
他にも、成績の売上の差など、さまざまな場面で、差を出してみると見えてくるデータなどもあるでしょう。絶対値を利用して、簡単にふたつの差を求めてみてください。単に数式でも求められるものではありますが、数式を考えて入力するより「差を求める」方が簡単に済ませられる場面も多くあります。ぜひ活用してみてください。