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2015年5月20日

もうグラフに騙されない。グラフを正しく読み取るたった1つのポイント

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インターネット上の広告媒体では、宣伝したい商品の画像を大々的に掲載し、それについての特長や使い方・メリットを見出しやグラフで補足するという手法が採用されています。グラフ自体は、画像ほど強い印象を見る側に与えませんが、数値化されたことによって、対象商品の「特長を確実に伝える」働きがあるとされています。今回は、グラフが持つ効果を知り、実際にグラフをつくるとき有効なポイントをご紹介いたします。

伝えたい側の意図は2パターン

グラフが持つ役割を、前述した「特長を伝える」という前提をもとに考えて見ると、グラフを通じて伝えたいことは2つのパターンに分けられます。

1つは、2つのものに差がないという風に見せたいパターンです。たとえば、自社の商品が、業界で人気のある大手他社と比較しても“引けを取らない”ということをアピールしたいときは、このグラフが採用されます。

この場合「目盛りの単位を大きく」させたことで、二つの商品に差がないことを表現できます。図1のように、実際は10万個も差があるのに関わらず、100万単位の目盛りを使用しているので、さほど変わりがなく見えます。

【図1】

scale1

 

もう1つは、自社で一押しの商品だから、他社の人気商品より“はるかに凌ぐ売れ行き”という印象を与えたいときに使うグラフになります。この場合は、先ほどの図1と違い、目盛りの単位を小さくさせたことによって、「10万個の差をいかに大きく見せられるか」という点が強調できます。

【図2】

scale2

グラフを読むときはまずは目盛りをチェックする

2つのパターンに共通する点は、グラフの目盛りで印象を変えていることです。世の中へ出る情報には多くの場合、方向性が付与されています。それは商品を良く見せることかもしれませんし、業績が改善したように見せることかもしれません。

方向性に騙されることなく情報を読み取れることは、ビジネスパーソンとしての第一歩です。グラフを見せられたときは、まず目盛りをチェックするクセをつけましょう。

信頼性されるグラフをつくるには

今後、グラフを作る際には「見せ方」および「目盛りの使い方」を駆使し、アピールしたい商品の特長をわかりやすく数値化していきましょう。見る人にマイナスの先入観を持たせないデータを作るという意識から、的確な分析力がつき、考察したり洞察ができたりする「目」を養うことにも繋がります。そのため、日時や平均といったさまざまな情報をグラフに載せることができ、より商品に対する信頼性や人気の理由などが、見る側に伝わりやすくなります。

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グラフを見る際は、数値の大小が先行しがちですが、そこに反映する差やその目盛りの単位を観察することで、作成者の意図が見えてきます。同時に商品に対する「本質」を見抜くことができるともいえます。資料を受け取ったときにはもちろん、資料作成時にも、グラフの隅々まで意識してチェックしてみてはいかがでしょうか。

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